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Codexとは?使い方から料金プランまで全て解説!

Codexとは?使い方から料金プランまで全て解説!

AI技術の進化により、開発現場のツールは日々新しくなっています。その中でも特に大きな変化を遂げたのが、OpenAIの「Codex(コーデックス)」です。

以前はGitHub Copilotなどを裏で支える「API」という位置付けでしたが、2025年現在、その役割は大きく変わりました。現在のCodexは、プログラマーの指示を受けて自律的に作業を行う「AIコーディングエージェント」という製品として提供されています。

本記事では、最新のGPT-5モデルを搭載し、エージェントとして生まれ変わったCodexの機能や使い方、料金プラン、そしてGoogleのGeminiなど競合ツールとの違いについて、わかりやすく解説していきます。

目次

Codexとは?

はじめに、Codexの基本的な概要を解説します。

OpenAIが開発した最先端の生成AI

Codexは現在、OpenAIが提供する「AIコーディングエージェント」の名称です。かつては単にコードの続きを予測するだけのプログラムでしたが、現在は開発者の「パートナー」として機能するように進化しました。

最大の特徴は、コードを書くだけでなく、ファイルを作成したり、エラーを直したり、テストを実行したりといった一連の作業を、AIが自分で判断して進められる点です。これを「エージェンティック・ワークフロー(自律的な作業の流れ)」と呼びます。

「この機能を追加して」と頼むと、必要な複数のファイルを書き換えて実装する

エラーが出た際に、原因を自分で調査して修正案を提示する

GitHub上で、他の人が書いたコードのレビューを自動で行う

これまでは人間が手作業で行っていた細かい調整や単純作業を、AIに「丸投げ」できる範囲が広がったのが、新しいCodexです。

開発を担う「OpenAI」とは

Codexの開発を担っているのは、米国のAI研究開発企業であるOpenAIです。この組織は、長年にわたり人工知能研究の最前線を走り続けてきた世界トップクラスの研究機関です。
過去には、大規模言語モデル「GPTシリーズ」や、画像生成AI「DALL·E」といった、AIの可能性を大きく広げる歴史的な成果を生み出してきました。
Codexは、OpenAIが持つ高度な技術力と、その基盤となるコーディングタスクに特化して微調整された最新のAIモデル群を基に開発されており、その性能と信頼性を裏付けています。

Codexの主な特徴 5選

Codexが持つ特徴の中でも、特にビジネス活用において優れている5つのポイントを解説します。

① VS Code などのエディタで直接動く

Codexは、Visual Studio Code (VS Code) などのエディタに拡張機能としてインストールして使います。専用のチャット画面や、コマンドラインから直接指示を出せるため、別のアプリを開く必要がありません。関連する別のファイルも読み込んで判断してくれるため、プロジェクト全体を考慮した修正が可能です。

② 時間のかかる作業を「クラウド」にお任せ

「古いコードを新しい書き方に全部直して」といった重い作業を依頼する場合、OpenAIのサーバー(クラウド)上で処理を実行させることができます。AIが裏で作業をしている間に、人間は別の仕事をしたり会議に出たりすることができ、効率的に時間を使えます。

③ GitHub での自動コードレビュー

GitHubと連携させることで、プルリクエストが提出された際にCodexが自動で内容をチェックします。「バグの有無」や「コーディング規約」をAIが先に確認するため、人間がチェックする負担が大幅に減り、品質向上につながります。

④ 「スキル」として手順を記憶させる

独自のルールや手順をAIに覚えさせておく「スキル」機能があります。「自社独自のデータベース更新手順」などを登録しておけば、毎回細かく指示しなくても、チームのルールに沿ったコードを生成してくれます。

⑤ 状況に合わせて「考える時間」を調整

タスクの難易度に合わせてAIの「本気度」を使い分けることが可能です。これを「推論努力(Reasoning Effort)」の調整と呼び、コストと時間のバランスをユーザー自身でコントロールできます。

Codexのモデルと料金プラン

Codexは、その利用権がChatGPTのサブスクリプションプランに含まれる形で提供されます。ここでは、Codexを支えるAIモデルと、利用に必要な料金プランについて解説します。

Codexを支えるAIモデル

「Codex」はAIエージェントの名称であり、その動力源としてコーディングタスクに特化して微調整された複数の高性能AIモデルが利用されています。これらは汎用のGPTモデルとは異なり、コードの生成、レビュー、デバッグといった特定のタスクで高いパフォーマンスを発揮するように設計されています。利用者がこの背景を理解することで、Codexがなぜ開発作業において強力なパートナーとなり得るのかが明確になります。

ChatGPT コーディング・開発機能(旧 Codex)料金プラン

現在、「Codex」という名称の単体製品は販売されておらず、その高度なコーディング能力は ChatGPT の各プランに統合されています。特に「Canvas(キャンバス)」機能や、開発に特化した「Operator(オペレーター)」機能がその後継にあたります。

実質的な「ChatGPTでのコーディング機能」の利用可否と料金は以下の通りです。

項目無料版 (Free)Plus (プラス)Pro (プロ)Team (チーム)
月額料金無料$20$200$25 /人 (年払い)
コーディング機能
(旧 Codex)
基本機能のみ
コード生成・解説
Canvas (閲覧のみ)
完全利用可能
Canvas (コーディングエディタ)
Advanced Data Analysis
最高性能・自動化
o1 pro mode (高負荷処理)
Operator (自律型エージェント)
チーム開発向け
Canvasでの共同コーディング
コード共有・管理
主な特徴- 簡易なバグ修正
- 学習用コードの生成
- 実行環境の制限あり
- Canvas: プレビューを見ながら編集
- Python環境でのコード実行
- 複雑なデータ処理
- 計算リソース特化: 待ち時間なし
- Operator: 開発タスクの完全代行
- 大規模リファクタリング
- ワークスペースでのコード共有
- 企業級セキュリティ (学習除外)
- 管理者による権限設定

出典: OpenAI公式サイト

どちらのプランを選ぶべきか?

まずはChatGPT Plusから始めることをお勧めします。月額$20という手頃な価格でCodexの全機能にアクセスでき、個人の開発者や小規模なプロジェクトでの実験には十分です。
日常的な開発業務でCodexを頻繁に利用し、Plusプランの利用上限では不足するようになったパワーユーザーやフリーランスのプロフェッショナルは、ChatGPT Proへのアップグレードを検討する価値があります。月額$200で、より高い利用上限とCodexエージェントのプレビュー版へのアクセス権が得られます。
複数人のチームで利用する場合は、管理者機能や共有ワークスペースが提供されChatGPT Team (Business)が最適な選択肢となります。

【初心者向け】Codexの主要機能を徹底解説

OpenAIが開発したAI「Codex」。単なるコード生成AIだと思っていませんか? 実はCodexには、あなたの仕事やクリエイティブな活動を劇的に変える、さまざまな機能が搭載されています。この記事では、Codexの代表的な機能をそれぞれ簡単に解説します。

IDE/ターミナルでの対話型コーディング支援:あなたの隣に座る、AIペアプログラマー

VS Codeなどのエディタに拡張機能を入れることで、コーディング中に直接Codexと対話できる機能。コードの生成、修正、説明などをリアルタイムで依頼できます。

できること

コメントから関数全体を自動生成する。

選択したコードブロックに対するユニットテストを作成する。

複雑な正規表現やSQLクエリを自然言語で指示して作成する。


ポイント

常に作業中のファイルの文脈を理解しているため、非常に精度の高い支援が得られます。開発の「思考の速度」を落とさずにAIの力を借りられるのが最大の利点です。

クラウドでの自律的なタスク実行:面倒な作業はAIアシスタントに丸投げ

「ユーザーログイン機能を追加して」といった抽象的で大きなタスクを、IDEからCodexに依頼する機能。Codexは隔離されたクラウド環境で自律的に作業を進め、完了するとプルリクエストとして提案します。

できること

新しいAPIエンドポイントの実装を依頼する。

既存のコードベース全体のリファクタリングを指示する。

依存関係のアップデートと、それに伴うコード修正を任せる。


ポイント

開発者は待機時間なく別の作業に集中できます。人間が行うと数時間かかるような作業をバックグラウンドで処理させることが可能です。


使用例

プロンプト
このリポジトリにStripeを使った決済機能を追加してください。/products/{id}/purchase というエンドポイントを作成し、成功時には購入完了ページにリダイレクトするようにしてください。

生成された成果物
Codexが関連ファイルを修正し、テストコードを追加した上で、GitHub上にプルリクエストが作成されます。

GitHubでの自動コードレビュー:24時間働く、勤勉なコードレビュアー

GitHubリポジトリと連携し、新しいプルリクエストが作成されるとCodexが自動でレビューを行う機能。「@codex」とメンションして手動でレビューを依頼することも可能です。

できること

潜在的なバグやロジックの誤りを指摘する。

コーディング規約に沿っているかチェックする。

コードの意図と実装が一致しているかを確認する。

ポイント

レビューの初期段階を自動化することで、人間のレビュアーはより高度な設計やアーキテクチャの議論に集中できます。チーム全体のコード品質の底上げに貢献します。

Codexの始め方と基本的な使い方

Codexを始めるための手順は非常にシンプルです。

Codexの始め方(IDE拡張機能)

必要なもの:ChatGPT Plus以上のアカウント、Visual Studio Code(または対応IDE)

1.VS Codeの拡張機能マーケットプレイスで「Codex – OpenAI's coding agent」を検索し、OpenAI公式の拡張機能をインストールします。

2.IDEに表示されるCodexアイコンをクリックし、「Sign in with ChatGPT」ボタンで認証を行います。

3.プロジェクトフォルダを開いた状態で、Codexパネルから指示を入力すれば利用を開始できます。

基本的な使い方

Codexのインターフェースは直感的で、主に以下の要素で構成されます。

プロンプト入力

チャットパネルの下部にあるテキストボックスに、実行してほしいタスクを具体的に記述します。

環境選択 (Environment)

「Work locally」(ローカル環境で実行)か「Run in the cloud」(クラウド環境で実行)かを選択します。ローカルでの作業は手元のファイルに直接反映され、クラウドでの作業は大規模なタスクをバックグラウンドで処理させるのに適しています。

モード選択 (Mode)

AIの挙動を、各ステップで承認を求めるモードや、承認なしで自律的に実行するモードから選択できます。初心者はまず承認を求めるモードを使い、AIが何を実行しようとしているかを確認しながら進めるのが安全です。

会話履歴の管理

過去のタスクや会話は履歴パネルに自動保存され、後から見返すことが可能です。

【業務効率 UP!】Codexの活用事例 6選

Codexを業務で活用する具体的なシーンを、プロンプト例と共に6つ紹介します。

① Webアプリケーションの雛形作成

ゼロからプロジェクトを立ち上げる際の、面倒な初期設定や定型コードの作成を自動化します。

プロンプト例

あなたはフルスタックエンジニアです。Python (FastAPI) とReact (TypeScript) を使ったシンプルなTODO管理アプリケーションを作成してください。ユーザー認証機能(ログイン・新規登録)と、SQLiteデータベースを含めてください。フロントエンドはモダンなBootstrapスタイルを適用してください。

② 既存コードのリファクタリング

可読性の低いコードや、古くなったコードを、現代的な設計思想に基づいてきれいに書き直させます。

プロンプト例

あなたはクリーンコードを信条とするソフトウェアアーキテクトです。アップロードした 'src/utils/data_processor.js' ファイルは、一つの関数が長大で可読性が低くなっています。この関数を、責務が明確な複数の小さな関数に分割し、適切なコメントを追加してリファクタリングしてください。

③ バグ修正

エラーログやスタックトレースを貼り付けるだけで、原因の特定と修正案の提示を依頼できます。

プロンプト例(エラーログを貼り付けた上で)

あなたは熟練のデバッガーです。以下のスタックトレースが出力されてアプリケーションがクラッシュしました。原因を特定し、修正するためのコードを提案してください。

④ 網羅的なユニットテストの作成

品質保証に不可欠なテストコードの作成を自動化し、カバレッジを向上させます。

プロンプト例(テスト対象のファイルを指定して)

あなたはテストエンジニアです。指定した 'src/services/invoice_calculator.ts' ファイル内の 'calculateInvoiceTotals' 関数に対する網羅的なユニットテストを、Vitestフレームワークを使って作成してください。正常系、異常系(空の入力、不正なデータ型など)のテストケースを考慮してください。

⑤ ドキュメントの自動生成

コードから仕様を読み取り、開発者向けドキュメントやAPIリファレンスを生成させます。

プロンプト例

あなたはテクニカルライターです。このPythonプロジェクトの 'src/api/' ディレクトリ内にある全ての公開関数を解析し、それぞれの関数の目的、引数、返り値を説明するMarkdown形式のAPIドキュメントを生成してください。

⑥ 新技術の学習・試作

新しいプログラミング言語やフレームワークを学ぶ際に、サンプルコードの作成と解説を依頼することで学習を加速させます。

プロンプト例

私はこれまでREST APIしか扱ったことがありません。GraphQLの基本的な概念を学習したいです。Apollo ServerとNode.jsを使った、シンプルな書籍情報(ID, タイトル, 著者)を取得できるGraphQLサーバーのサンプルコードを作成し、各部分が何をしているのかを詳しく解説してください。

Codex・Gemini Code Assist・ChatGPTの比較

市場には複数のAIツールが存在しますが、それぞれのツールは異なる得意分野を持っています。汎用的な「スイスアーミーナイフ」であるChatGPTに対し、Codexやその競合であるGemini Code Assistは、ソフトウェア開発という特定の専門分野に特化した「プロ用の電動工具」と位置づけることができます。このツールの特性を理解することは、自身の目的に合った最適なAIを選択する上で極めて重要です。主要なAIとの違いを以下の表にまとめました。

項目CodexGemini Code AssistChatGPT
開発元OpenAIGoogleOpenAI
料金(有料版)$20/月~ (ChatGPT Plus)$19/ユーザー/月~ (Standard)$20/月~ (Plus)
情報処理量 (コンテキスト)大 (モデルに依存)★★★★★ (最大1Mトークン)大 (モデルに依存)
マルチモーダル★★★☆☆ (テキスト・コード中心)★★★★☆ (テキスト・コード中心)★★★★★ (テキスト、画像、音声)
Web 検索★★★★★ (ChatGPT経由で可能)★★★★★ (Google検索と連携)★★★★★ (可能)
外部サービス連携★★★★☆ (GitHub)★★★★★ (Google Cloud, Firebase)★★★☆☆ (限定的)
得意なこと・自律的なタスク実行 (クラウド)
・GitHubとの深い連携
・OpenAIエコシステムとの親和性
・Google Cloudエコシステムとのシームレスな連携
・プライベートリポジトリでのモデルカスタマイズ
・巨大なコンテキスト理解
・汎用的な対話、文章生成
・アイデアの壁打ち
・コーディング以外の多様なタスク

【使い分けのヒント】

Codex OpenAIのエコシステムに慣れ親しんでおり、GitHub中心の開発フローを採用している開発者やチームに最適です。特に、大規模なタスクをAIに自律的に実行させたい場合や、OpenAIの持つ最先端のコード生成能力を最大限に活用したい場合に強みを発揮します。

Gemini Code Assist Google Cloud Platform (GCP) やFirebaseといったGoogleのサービスを多用する開発者やチームにとって、最もシームレスな体験を提供します。自社のプライベートなコードベースをAIに学習させ、組織独自の文脈に合わせたコード提案をさせたいエンタープライズ用途で特に強力です。

ChatGPT コーディングそのものよりも、開発プロセスの上流工程や周辺タスクで真価を発揮します。例えば、新しい機能の仕様を整理する、APIドキュメントの草案を作成する、あるいは複雑なアルゴリズムのアイデアをブレインストーミングするなど、より汎用的で創造的な対話の相手として活用するのが効果的です。

Codexを利用する際の注意点

Codexを安全かつ効果的に利用するため、以下の点に注意してください。

① セキュリティ

対話内容や解析対象のコードは、サービス改善のために利用される可能性があります。そのため、企業の機密情報、APIキー、パスワード、個人情報といった、外部に漏洩してはならない情報を含むコードは絶対に入力・解析させないでください。クラウド実行環境は隔離されていますが、プロンプト自体に機密情報を含めないという原則を徹底することが重要です。

② 情報の正確性(ハルシネーション)

生成AIは、ハルシネーション(事実に基づかない、もっともらしい嘘の情報)を生成することがあります。Codexの場合、これは「コードハルシネーション」として現れる可能性があります。存在しない関数を呼び出したり、マイナーなライブラリのAPIを誤って使用したりするコードが生成されることがあります。
AIの生成物は常に正しいとは限らず、あくまで「たたき台」と捉えるべきです。最終的な事実確認(ファクトチェック)と厳密なテストは必ず自身で行うようにしてください。

③ 倫理的な利用

生成されたコードの著作権やライセンスには注意が必要です。Codexは膨大な量のオープンソースコードを学習しているため、意図せず特定のライセンス(GPLなど)に抵触するコード片が生成される可能性もゼロではありません。商用利用の際は、生成されたコードの由来について慎重に確認することが求められます。
また、マルウェアの作成や、システムの脆弱性を意図的に作り込むような、悪意のある目的での利用は固く禁止されています。ツールを倫理観を持って正しく利用することが、開発者には求められます。

Codexについてのまとめ

本記事では、OpenAIの生成AI「Codex」の概要から具体的な活用法までを解説しました。

CodexはOpenAIが開発した、自律的にタスクをこなす「AIコーディングエージェント」である

IDE連携によるリアルタイム支援、クラウドでの非同期タスク実行、GitHubでの自動レビューが三大特徴

利用にはChatGPT Plus(月額$20)以上の契約が必要

コーディングに特化したAIモデルを基盤とし、高度な推論能力とコーディング能力を持つ

定型的なコーディング作業から、専門的なソフトウェア開発の支援まで活用シーンは多岐にわたる

Codexは、情報収集や雛形作成、テストコード生成といった定型的な作業にかかる時間を大幅に短縮し、開発者がより本質的で創造的な業務に集中するための強力なツールとなり得ます。まずは月額$20のChatGPT Plusから試してみて、その驚異的な性能を体感してみてください。その費用は単なる出費ではなく、自身の生産性を飛躍的に高めるための価値ある投資となるでしょう。業務効率化につながる可能性を感じられたら、より高頻度の利用に対応した上位プランへのアップグレードを検討するとよいでしょう。

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